Vélibで問題発生!

数日前まで枝ばかりだった木が若葉でいっぱいになり、気温も20度近くまであがり、まるで初夏のような気持ちのいい陽気が続く日々。夏時間も始まり、すっかり日が長くなっている。

そんなある日、いつものように Vélibを利用し終えて駐輪ポイントへ自転車を返した。

通常、上の写真のように、カチッとはまり、青のランプが点いたら完了。ちゃんとはまっていない場合は赤いランプが点灯するようになっている。

なので、いつも返却の際は、ちゃんと青ランプが点灯するかどうかを確かめてからその場を離れることにしている。そうしないと返却していないとみなされて、延長分などの金額を請求されかねないから。

で、事件当日は、返却してから、まず黄色のランプがついて、普段遅くとも2、30秒もあれば青ランプに変わるのに、1分以上待てどランプが変わらない。

おかしいな~と思っていたら、散々待った末に表示されたのは赤いランプ!

ただ、赤ランプになるのは、割とよくあること。その場合は、自転車を一旦駐輪ポイントから引き抜いて入れなおすと解決する場合がほとんど。引き抜かなくても、少しずらしてみるだけでももとに戻ることが多い。

なので、最初は心配していなかったものの、引っこ抜こうとしても抜けないし、とりあえず動かそうとしてもうんともすんともいわず、全く動かない。

初めての事態にうろたえつつも、、 Vélibの相談所らしき電話番号が自転車に記載されていたので、かけてみた。

実は前にもいきなり Vélibが使えなくなったことがあり、電話したことがあった。そのときは、ちゃんと駐輪ポイントに前日に返却していたので自分が返した場所を説明したら、驚くほどあっという間に対応してくれ、ものの10分ほどで使えるようになった。

なので、今回も、場所さえいえばどうにかしてくれるもんだと思っていた。


だけど、それが甘かった!!


自分の名前や生年月日を伝え、駐輪ポイントの番頭を伝え、OKかと思いきや、、

対応してくれたお兄さんの言葉は、"自転車を動かして入れなおしてみてください。"


"いやいや、その方法は知っている。もう何度も試してます。まず何より動かせないんです。"

というも、お兄さんは、同じことを繰り返す。後ろに引いてから入れなおしてみて、と。


いつもは、気が長いほうだけど、さすがに、イライラが募り、爆発寸前な時に、雨が降り始た。

さらに、その駐輪場には、返却スペースの空きがなく、 Vélibの返却をしようとするムッシュが私に話しかけてくる(電話中なんだけどね、私)

 "今から駐輪スポットから出るところなの?"(あなたが出るなら私の Vélib返したいんだけどね)


電話口のお兄さんの対応と、雨と、ムッシューのトリプルパンチで、プッチーンときれて、涙が溢れてきた。

そして、電話をぶち切った。その様子を見たムッシューがあわてて、

"何があったんだ!? 大丈夫? どうしたの??"

と話しかけてくれ、泣きながら(^-^; 今までの経緯を説明。


不憫に思ったムッシューが代わりに電話をしてくれるってことになった。 

そしたら、驚くことに、たぶんまた同じお兄さんにあたり(ムッシュー、スピーカーにして話していたから聞こえてきたんだけれど)同じことを言われていた。

"だから、動かないんだって!!!"とムッシュもイライラ。


自分が日本人だから、適当にあしらわれてるのか、、?っていう猜疑心も芽生えていたけれど、全くそうではなかったようで、フランス人ムッシューに対しても同じ対応ってことで、その点はホッとしたものの、本当に方法ないってこと??と不安になっていると、、、

 Vélibを修理する専用の車が私たちの元へやってきて、その職員さんに説明したら、ものの数秒で、OK!処理しておく、とのことで最後はあっさり終了!

 絶望の淵から、いきなりヒーロー登場(って大袈裟か)でも、そのときの心境は、まさにその通りで、気持ちのいいエンディング。

助けてくれたムッシューにもお礼を言って、その場を後にした。

自分の Vélib' の返却もあるのに、人の手助けを優先してくれるようなムッシューのやさしさに感動!

 Vélib' 歴2年、慣れたと思いきや、いろんな問題が時々起こり、今回のは一番難解だったけれど、その分プラスもあった。今回のお兄さんの対応はたまたま当たりが悪かっただけだと思いたい。







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チーズ研究家・Chiee(ちぃ)のチーズとフランス生活のあれこれ。

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