フランス・学生ビザ取得までの流れ

2013年5月フランスへ行くことを決めた時、その年の3月から始まっていた職業訓練校のショップマネジメントコースにて学んでいる最中だった。

たまたまチーズの会報誌で見かけたパリのチーズ屋さんで働く日本人の特集記事。

それまで全くフランスへ行くことは考えていなかったけれど、その記事を見てから、"もしかして、日本人の需要は高いの?だったら、私も働けるチャンスあるかも?!"と思ったのと、"現地でしか食べられないチーズがある"というフレーズに強烈に魅かれ、渡仏を考え始めた。

当初は、普通にビザなしで行き、たっぷり現地でチーズを味わい帰ってくる計画をしていた。

なぜなら、旅行だけだったら楽しいだけで終わるけれど、長期滞在で生活するとなると、いろんな問題が出てくるから単純に面倒くさい。

ただ、記事の中に出てきた日本人2人が通ったという≪乳製品学校≫なるものがすごく気になっていた。

そのころの思いついたことを書き留めておくノートには、

①日本でチーズに関連のある職場で働きながらチーズプロフェッショナルを目指す

②フランス語の試験を受けて乳製品学校で勉強

③8月の夏休みにとりあえずフランスへ行き、様子をみてから考える。

の3パターンが書いてあり、②、③はおもいっきり✖で消され、①に花マルがついている。

それにもかかわらず、どの時点で心変わりしたのか、いつの間にか学生ビザ取得に向け動きだしている自分がいた。

思い出せなかったので記録をみてみると、心変わりというのではなく、もっと単純なきっかけ。

たまたま見かけた格安航空券を勢いに任せ購入。 

だめもとでビザ申請して、ダメだったら旅行だけ。発給されたら、感謝して、日々を過ごし滞在を実りのあるものにしたい!と思い、散々迷ったけれど、とりあえず申請してみよう、そのあとのことはそのあとで考えようという

とりあえず。ダメ元の精神でやってみたことがきっかけ

そんなふわふわした状態なので、あまりの要求の多さに何度もあきらめそうになった。

学生ビザを取得するには、なぜフランスで学びたいのか?という意欲を問われる動機書作りから始まり、申請が通る通らないに関わらず審査を受けるだけの登録料という謎の2万円もの金額を取られる。最終の面接には大阪に住んでいたのに東京の大使館までいかなければならない。

まさに本気かどうかを試されているようなキビしさが随所に見受けられる。 

 でもマイナスがあれば必ずプラスがやってくる。


そんな困難を乗り越え、無事申請しビザを取得してから渡仏したら、確実に、いや、思った以上に自分の世界が広がった。 

その価値を考えると、ビザ取得のための少々の苦労は何でもないようにすら思える。


実際、留学を取り仕切っているCAMPUS FRANCEという機関が公表している手続きの流れもどうぞご参考に。

そして、以下は、私が実際行った手続きのザックリとした流れ。


5月21日 パリ行き片道航空券購入 52350円(燃油サーチャージ、空港使用料、保険などすべて込み) 

5月25日 ソルボンヌ文明講座予約金 300€ 

6月2日 CAMPUS FRANCEに登録しフォーマットに入力開始  (フランス語か英語で履歴書、志望動機、留学計画、留学後の計画を書く作業があり、かなり手間どった&学校のテストが6月に集中していたり、プレゼンの準備に追われ、6月は、ほぼ入力すすまず、、、) 

 7月6日 CAMPUS FRANCEへ必要書類提出 ・取得した学位のコピー(仏語訳) ・教育機関から発行された仮登録証明書コピー ・フランス語学力を証明する書類コピー 

7月13日 履歴書の書き方などわからず、動機文なども、自分のフランス語力では、不安だったので、プライベートレッスン1時間受けて、日本語流暢なフランス人の先生に助けていただいた。1時間だけだったけど、”そういう風な言い回しするんだ!”という箇所がたくさんあり、めちゃくちゃ勉強になった。プライベートレッスン1時間3000円 

7月14日 フォーマット入力完了 登録料 20000円支払い  

7月19日 CAMPUS FRANCE 面接予約:8月6日10時から        

      フランス大使館    面接予約:8月6日11時半から  

7月26日 フランスの滞在先に手付金52000円支払い  

フランスでの滞在先はこのサイトで決めました。住居の情報のほか、仕事、サービス、多岐にわたる情報があり、今でも活用しているサイトです。


8月6日  CAMPUS FRANCEにて面接。事前にフォーマットで送っていた内容の確認。(日本語)その後フランス語で自己紹介してくださいと言われ、自己紹介したあとも、しばらくフランス語で質問され、それに答えて終了。

その後、 フランス大使館にて書類申請 申請料 50€⇒6562円支払い 

・長期ビザ申請書(写真添付)

 ・パスポート ・学校の登録証明書 

 ・経済証明 

 ・移民局(OFII)提出用フォーム 

 ・パスポート郵送希望だったので、600円分の切手を貼った封筒  

・住居証明(滞在予定の家庭の夫婦のパスポートコピー、水道代金の請求書&私が、確かにその家に住みますと書いてある文に直筆サインしてある書類) ↑最後の住居証明は、最初準備を始めたころには、必要書類として記載あったのに、最終的に確認する段階では、必要書類から削除されていたけど、せっかく手配したし、あったほうが安心と思い提出。 

8月21日 学生VISA無事到着!

9月27日 フランスへ向け出発

5月下旬に決めて、9月末に出発という慌ただしい準備だったので、VISAが無事とれたからよかったものの、、、という状態。

計画は、余裕を持ってするにこしたことはありません!

情報が、少しでも留学を考えている方の参考になれば幸いです。

En ce moment

チーズ研究家・Chiee(ちぃ)のチーズとフランス生活のあれこれ。

0コメント

  • 1000 / 1000