フランスのチーズの学校で、《包装》という項目で2,3回授業があった。
レッスンでは、チーズを切って盛りつけたプラトーを見た目も美しく、かつ運びやすいように、いかに短時間で包み終えるかを指導してもらえる。
最初は先生のデモンストレーションから始まり、次は個人個人での練習。
そして、試験前には、何分で包み終えるかストップウォッチで図るというところまでする。
というのも、資格取得のための最終試験には、課題に合わせてチーズプラトーをつくるというものがあり、チーズを盛り付けて、包装して、さらに片付けまで済ますところまでで30分という制限時間がある。なので、一番重要なチーズの選択と、カッティングの技術や見せ方に時間をとれるようにするためにも、包装は、手早く終わらせるのが鍵。
私は、不器用ではないけれど特別器用でもない平均的な人間。だけど、この授業では、不思議と初回から、わりと美しく、手際よく包みあげることができて、クラスメイト数人に、きれい~!うまいね!写真とっていい?と聞かれるほど。
そして、その不思議は、回を増すごとに力を増して、最終的には、美しいうえに、めちゃくちゃ手早く包むことができるように、、、!
って自分で言ってますが、実は特に自分で意識していなかったけれど、最終のストップウォッチの回で、皆で一斉に包み始めて、、、っていうのをすると、断トツに一番早く、平均3分ほど。
他のクラスの人の結果を知らないけれど、うちのクラスの一緒のグループの子達は、だいたい5分前後だったので、それに比べるとかなり早い。我ながら、新しい才能を発見できたみたいでとても新鮮な気持ち。
チーズのカットにしても然り。正確で早くて美しく仕上げることができる。
特別何かやっていた経験があるわけでないのに。
仕事場でも、そういう作業の正確さとかは、いつも"さすが日本人"と言われていた。
そして、確かに、周囲の日本人も、そんな人ばかり。
フランスに来て、改めて日本の、日本人であることの良さを実感することがあるけれど、いままで意識していなかったこういう才能も日本人のDNAレベルのことのような気がして、なんだか勝手に日本人としての誇り高さを感じる今日この頃、、、(^^)
0コメント