フランスだけでも数百種類あるといわれているチーズ
そんなチーズも、大まかにわけると2種類に分けることができる。
原料の牛乳を殺菌しないままの生乳を使うものと殺菌する殺菌乳(厳密にいうと殺菌方法にも数種類あり)を使うもの。
単純に、それで何が違ってくるのか?というと、生乳には、本来含まれている様々な菌が生きている状態なのでその土地特有の個性が出て基本的には風味豊か。ただ、季節によって飼料も変われば、それが乳にも影響を及ぼすので、一年を通して、味や風味、色など、仕上がりにバラつきが出る。
、、、良く言えば、仕上がりもバリエーション豊かになる。
殺菌乳は、乳に含まれる菌を殺菌するので、独特の個性は少なくなる、もしくは、なくなるけれど、製品的に均一な品質のものを年間を通して作ることができる。
さて、皆さんは、どちらの乳を使ったチーズが美味しいと思いますか?
私は、個人的に、個性的な味や、クセのあるチーズがどちらかと言うと好きなので、断然生乳を使ったチーズのほうが美味しい!
、、、と思い込んでいました。
でも、チーズの王国、フランスでそんなイメージを完全に打ち砕かれる出来事が、、、!
それは、チーズの学校の授業での目隠しをしての試食会。
目をつぶってチーズを受け取り口にいれ味わい、そのチーズは生乳か殺菌乳か、農家製か工場制なのかを当てるというゲーム。
当てるのはそんなに難しいことではないだろうと軽く考えていたのに、見事に答えが外れていた。
どういうことだったかというと、
深みがあり、美味しい⇒これは、間違いなく生乳・農家製だろう
⇒正解は、殺菌乳工場制。
味がはっきりしない。まずくも美味しくもない、、、、⇒これは工場制だな
⇒正解は、生乳・農家製。
といった具合に10個ほど試したうち、半分くらい間違っていた。
自信があっただけにすごく驚きの結果!!!
そして、それは私一人ではなく、クラスメイトもほぼ同じような結果。
ということで、工場制だから、殺菌乳だからといっておいしくないわけでなく、むしろ、美味しい、ウケる味を均一にいつでも作りあげることができてしまう。
逆に生乳だから、農家製だからおいしいとも言い切れない。
もちろん、製造や熟成過程での違いもあるし、その後の保存方法の違いでも差がでてくる。
なので、おいしいチーズとは、〇〇です!と言い切れるもんじゃない。
さらに、それぞれの好みの問題もあるから、一概に人気のあるチーズ、稀少なチーズ、高いチーズだから イコール おいしいか? といってもそうとも限らない。
(でも話のネタ的にそれはそれで試してみるのもいいと思う)
とはいっても、そんなごちゃごちゃ言わなくても、原料のミルクが、殺菌してあってもなくても、おいしいチーズはたくさんあるので、とりあえず、気になってみたものから試してみるのが美味しいチーズに出会える一番の近道!?
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