よくある誤解②

真ん中にあるラインが特徴的なチーズ、モルビエ。

このラインを "カビ" と思われる方が少なくないのですが、カビではありません。


モルビエは、コンテというフランスで最も人気で消費量の多いハードチーズと同じ産地、同じ牛乳を使って作られる。もちもちっとした食感が特徴で、味わえば味わうほど旨味がでてくるチーズ。熱して溶かして食べるのもおいしい。

そもそも、昔は2日間に分けて作られており、1日目のチーズの生地の表面に、虫よけの為に鍋についている煤を塗り、次の日にその上に生地を重ねていたので、煤が中央のラインとなっていた。

そして、現在は煤ではなく、食用の炭を使用。


ということで、ラインの正体は炭!

カビと思って敬遠されることもあるチーズですが、実際は、クセもなくマイルドで旨味があるチーズです。


En ce moment

チーズ研究家・Chiee(ちぃ)のチーズとフランス生活のあれこれ。

0コメント

  • 1000 / 1000