チーズ作り ~学校にて~

学校の授業で、いきなり、これからチーズを作る! という日があった。 


 その日の出席人数は13名。

そして、作るチーズは5種類 クロミエ(白カビ)ブルードーヴェルニュ(青かび)アボンダンス(ハード)ルブロション(セミハード)ラクレット(ハード)という多種多様なもの。 

 午後の授業の途中からだったから、15時過ぎからスタート。

 しかし、18時には授業も終わらないといけないのに、そんな短時間でできるものなのか? 疑問だったけれど、結論からいうと、見事!素晴らしかった。

 私は、大好きなアボンダンスを選択。クラスメイトの男性2名と3人で力を合わせての作業。 


まず、各班、牛乳にヨーグルトを加え、乳酸菌を増やす作業。菌が活性しやすい温度33、34度まで温めたら、凝乳酵素を加えそのまま45分ほど放置⇒牛乳の中のたんぱく質を固める作業


 その間休憩と、ちょこっと授業。モッツアレラの作り方のビデオ見たりしてたらあっという間に時間がきて、その後の工程にうつる。


 固まったミルクをそのまま型に入れるだけ、というのもあった(白カビチーズのクロミエ)けれど、うちの班は、なかなか手の込んだ作業。

まず、米粒大になるくらいまでカイエ(固まったミルク)を細かくする作業。 その後は、その細かくなったカイエの入った鍋の温度を2分で1度ずつ上げながら48度になるまで掻き混ぜ続ける。

時計とにらめっこしながら、温度を気にしながらぐるぐる掻き混ぜる作業は、、、、3人で交代でしたからすごく楽しかったけれど、あれをもし1人でするとしたらそうとう大変だろうな~、、、今はこういう作業は機械化されていると思うけれど、昔は、コツコツ作業していたと思うと感慨深い。

そして、ラクレット班は、デラクトサージュといって、酸味をさげるために、カイエと乳清を水で薄める工程も入っていたり、、 それぞれが、全く違う工程をたどり、同じ牛乳を使ってつくったカイエなのに、その出来は、おもしろいほど別物。 

 うちのアボンダンスは、48度まで温めるという工程もはいっていたから、カイエもぎゅっと弾力があり、力強い。 

 逆に、そのまま型にいれたクロミエは、杏仁豆腐のようにつやつや、やわらか~い、触ったらすぐに崩れてしまう。 それぞれ、型に入れ、反転させるところまでで終了。

だったんだけど、実際体験してみるっていうのは、本当にいいな~としみじみ。 授業であ~だこ~だ説明されて、確かにそれでもわかったつもりでいるんだけど、プラスこういった作業をさせてもらえると、しっかり理解できて腑に落ちる。 しかも、一つだけでなく、種類の違うチーズを作ることにより違いがクッキリわかる。素晴らしい貴重な経験でした(^^♪ 

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チーズ研究家・Chiee(ちぃ)のチーズとフランス生活のあれこれ。

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