❸Saint-nectaire(サン・ネクテール)

フランスで昔から慣れ親しまれている原料は牛乳のチーズ
AOC登録・1955年

フェルミエ製(農家)とレティエ製(工場)があり、フェルミエ製は、
生の成分無調整乳を使うことが義務づけられており、熟成は最低でも28日間。
それに対し、レティエ製は、乳を加熱したり、脱脂したりすることも可能。
熟成は最低21日間という違いがあります。

あとは、カゼイン(タンバク質の一種で食べられる)で作られたラベルが
チーズ表面につけられており、フェルミエ製が緑の楕円形、レティエ製が緑の四角

とても愛されているチーズで生産量も多く、年間で13,531トンにのぼります。
その中でもフェルミエ製が6,911トンを占め、EUのAOP指定のチーズ(フェルミエ製)
の中で一番の生産量を誇っています。(※2015年時での情報)

オーベルニュ地方で生産されており、外皮は、茶色っぽかったり、灰色がかっていたり、
オレンジっぽかったりとバリエーションがあります。
もっちもちとした触感で、味は日本では馴染みのない独特な味わい。
シャンピニオンやノワゼットの香り、、、と表現されることもありますが、
個人的には、陽だまりのような味(余計にわかりにくいですね(^-^;)と思っています。
ほわ~とやさしくて、田舎っぽい。
最初は、味に馴染みないので、不思議な個性のある味だなとしか思わないのですが、
気づいたら、食べないと物足りないと感じるようになる、、、という魅力をもったチーズ。

皮が一見しっかりしているので、食べないほうがいいのかな?と思われがち
ですが、このチーズは、皮と一緒のほうがおいしいです。ぜひ合わせて
味わってみてください。

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チーズ研究家・Chiee(ちぃ)のチーズとフランス生活のあれこれ。

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